くらべて原子力

原子力施設の基本設計をくらべるブログです。

【第10条】操作性などを考慮した制御盤の設置|川内原発1,2号機

原発の設置許可基準規則の誤操作の防止(10条)のうち「操作性などを考慮した制御盤」の設置について、九州電力の川内原発1、2号機の場合を紹介します。

川内原発1、2号機の「操作性などを考慮した制御盤」の設置の概要について知りたい方は、参考にしてみてください。

設置許可基準規則の要求を確認!

原発では、設置許可基準規則や規則の解釈、審査ガイドなどにしたがい、条文を構成する項ごとに以下の取り組みを行い安全を確認しており、「操作性などを考慮した制御盤」の設置は下線で示している取り組みです。

設計基準事故の規則要求 重大事故の規則要求 取り組み
設置許可基準規則
第10条第1項
「操作性などを考慮した制御盤」の設置
「機器・弁などの識別・施錠」の管理
設置許可基準規則
第10条第2項
「地震時などにおける原発の操作性への影響」の評価

 

 

「操作性などを考慮した制御盤」の設置を簡単にご紹介!

原発の制御室では、原発の誤操作を防ぐために、操作のしやすい制御盤を設置したり、操作しやすいよう制御盤の配置を工夫したり、制御盤の表示をわかりやすくしています。

制御盤は、運転員が動きやすく、運転員同士のコミュニケーションがしやすいように配置されています。

また、制御盤の操作ボタンや表示(警報やプラントの状態など)は、運転員が誤って操作したり判断したりしないように、操作のしにくい配置になっており運転員の負担にならないか、わかりにくい配置になっており間違って理解しないかなどに配慮され配置されています。

特に、複雑な系統や事故時の系統などの操作ボタンや表示(警報やプラントの状態など)はわかりやすさに配慮して、その系統のプロセスの流れに沿って配置するという工夫をしています。

 

 

 

本記事は原発の新規制基準施行後の最初の設置許可の情報やヒアリング資料を主に参考にしており、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

また、当サイトに掲載している情報は、万全の保証をいたしかねます。原発の詳細な情報は、必ず各電力会社または原子力規制委員会の公式サイトでご確認ください。